news.gif

平成11年8月4日

中国で汎用ガソリンエンジンの生産・販売を開始
~合弁会社設立の契約書に調印~

 富士重工業(田中 毅社長)は、中国の中・小型ディーゼルエンジンメーカー最大手である常柴股イ分(ちゃんちゃいぐふぇん)有限公司(李 漢華董事長、中国江蘇省)、ならびに丸紅グループで自動車及びその関連機器を扱う丸紅自動車販売株式会社(高田 芳樹社長、東京都千代田区)と、中国に汎用ガソリンエンジン事業の合弁会社を今年9月に設立することで合意、平成13年より中国においてロビンブランドの汎用ガソリンエンジンの生産、販売を開始する。

 これに先立ち、合弁契約書調印式が、富士重工業の花田 輝夫代表取締役副社長、大泉 雅靖常務執行役員産業機器事業本部長、常柴股イ分有限公司の李 漢華董事長、丸紅自動車販売株式会社の高田 芳樹社長出席の下、8月4日に中国江蘇省常州市にある江南大飯店にて行われた。

 今回設立される合弁会社は、常州富士常柴羅賓(ろびん)汽油機有限公司。富士重工業が62%を出資し、董事長及び総経理を派遣する。新会社は中国江蘇省常州市に汎用ガソリンエンジンを生産するための工場を建設し、平成13年1月より生産を開始、中国内では常柴股イ分有限公司の既存の販売網を活用し「常柴Robin」ブランドで販売するほか、富士重工業ルートで「Robin」ブランドにて輸出も行う。立ち上がり当初は年間5千台の生産、販売を計画しているが、段階的に発電機、ポンプの生産にも取り組み、平成17年には年間10万台を目指す。

 中国での汎用エンジン市場は年間900万台規模であり、その80%以上をディーゼルエンジンが占めているが、近代化の進む農業機械への用途を中心に、従来のディーゼルエンジンから軽量小型で取扱い性に優れたガソリンエンジンに移行しつつある。富士重工業では、今後中国の小型汎用ガソリンエンジンの需要が年間400万台まで伸び、世界有数の汎用ガソリンエンジン市場になると予測し、合弁会社設立となった。

 富士重工業の産業機器事業部門にとって、常州富士常柴羅賓汽油機有限公司は、アメリカについで2番目の海外生産拠点であると同時に、アメリカ、シンガポール、ドイツについで4番目の海外販社となる。※注

【常州富士常柴羅賓汽油機有限公司の概要】
 
 
 
 
常州富士常柴羅賓汽油機有限公司
(CHANGZHOU FUJI CHANGCHAI ROBIN GASOLINE ENGINE CO.,LTD.)
中国江蘇省常州市高新技術産業開発区内
大泉 雅靖(非常勤)
吉原 時男(常 勤:現 富士重工業 産業機器事業本部 企画管理部主管)
450万US$
(出資比率:富士重工業62%、常柴股イ分有限公司33%、丸紅自動車販売5%)
約30人(生産開始時)
平成11年9月
定格出力2.2PS~7.0PSの小型空冷4サイクルガソリンエンジン4型式
売上高200百万元、生産台数100千台(平成17年)

【常柴股イ分有限公司の概要】
常柴股イ分有限公司(CHANGCHAI CO.,LTD.)
中国江蘇省常州市
李 漢華
王 秋平
352百万元
4,800人
大正2年 常州柴油機廠として設立、平成6年 常柴股イ分有限公司(株式会社)となる
定格出力5.5PS~94.0PSの中・小型水冷ディーゼルエンジン
売上高2,762百万元、生産台数1,450千台(平成10年)
中国の中・小型ディーゼルエンジンメーカーでは、生産台数、売上高でトップ。
OEM等のエンジンユーザーが約800社あり、中国での販売部門は販売サービス員500名、サービスセンター45ヶ所を有する。輸出は78カ国に行っており、売上高に占める輸出比率は約7%を占める。

※注これまでの富士重工業 産業機器事業部門の海外拠点>
~生産拠点~
   
ロビン・マニュファクチャリングUSA(Robin Manufacturing U.S.A.,Inc.)
アメリカ ウィスコンシン州ハドソン市
遠田 桂憲

~販売拠点~
   
ロビン・アメリカ(Robin America, Inc.)
アメリカ イリノイ州ウッドデイル市
Jay Peck

   
シンガポール富士重工業(Fuji Heavy Industries(Singapore)Pte. Ltd.)
シンガポール
藤田 昌弘

   
ロビン・ヨーロッパ(Robin Europe GmbH Industrial Engine and Equipment)
ドイツ ビリヒ市
塩満 裕

BACK