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平成10年3月16日
スバル インプレッサ プレミアムスポーツクーペ
「22B-STi Version」を発売

 富士重工業のモータースポーツ専門会社である*スバルテクニカインターナショナル株(略称:STI)は、WRC(世界ラリー選手権)の参戦車両であるスバル“Impreza World Rally Car '97”のロードバージョンとして、インプレッサ プレミアムスポーツクーペ「22B-STi Version」を設定し、本日より全国スバル特約店を通じ発売する。

 今回発売する「22B-STi Version」は、1997年WRCでのマニュファクチャラーズタイトルの獲得を支えたスバル“Impreza World Rally Car '97”のロードバージョンとして、その迫力ある外観イメージを可能な限り忠実に再現するとともに、速さと操る愉しさを十分に満喫できるポテンシャル、そしてロードバージョンに求められる実用性、信頼性、耐久性をバランスさせることを目標に開発し、ロードユースでの最高レベルの走りを追求したスポーツクーペとなっている。

 1992年11月にデビューしたインプレッサは、その企画段階からWRCをはじめとする国内外のモータースポーツへの積極的なチャレンジを前提に開発されたモデルである。富士重工業では、苛酷なラリーフィールドから得られる貴重な技術的ノウハウを量産車の開発に活かすため、1990年より本格的にWRCに参戦。1994年からはインプレッサにてフル参戦し、翌1995年には参戦6年目にしてマニュファクチャラーズ、ドライバーズの両部門で初のタイトルを獲得、1996年には2年連続2度目のマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。そして昨年、日本車メーカー初の3年連続3度目のタイトルを獲得し、その圧倒的な走りの良さと、耐久性、信頼性、スポーツ性能をはじめとするポテンシャルの高さを実証し、スバルの速さと強さを不動のものとした。

*:スバルテクニカインターナショナル(株)
代 表:山田 剛正
所在地:東京都三鷹市
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インプレッサ プレミアムスポーツクーペ
「22B-STi Version」

【商品概要】
1.エクステリア
  “Impreza World Rally Car '97”の外観を極力忠実に再現するオーバーフェンダーを装備。“ImprezaWorldRallyCar'97”同様に大きく張り出したブリスターフェンダーは、同一素材による質感の一体化を実現するとともに、特にリヤフェンダーからテール部分につながるラインにアグレッシブな造形を施し、グラマラスなフォルムを形成。
  フロントグリル一体型の大型バンパーを採用し、重厚かつ迫力あるフェイスとした。
  手動で2段階に変化できる迎角調整タイプの大型可変リヤスポイラー(LEDハイマウントストップランプ内蔵)を採用。標準位置に対し迎角を17度変化でき、広い速度域での的確なダウンフォースを確保。
  ブレースグリル付のアルミフロントフードを採用。
  乗降性を考慮した大型サイドアンダースカートを採用。
  重厚かつシンプルなデザインの大型リヤバンパーを採用。
  フロントフェンダーサイドにチタン製のSTiエンブレムを採用。
  ボディ色には“Impreza World Rally Car '97”の専用色「ソニックブルー・マイカ」を採用。
2.インテリア
  フロントシート、リヤシート、ドアトリムに、ボデイ色「ソニックブルー・マイカ」とコーディネートしたブルー色を採用。また、フロントシートバックレストにSTiロゴ刺繍を施したオリジナルバケットシートを採用。
  インストルメントパネルは“Impreza World Rally Car '97”と同様のイメージのマットブラックタイプとし、ソフトタッチの特殊な表面塗装により防眩効果を向上。
  コンソールボックス前部に1台毎の専用シリアルナンバープレートを装備。
3.エンジン性能
  オールマイティなトルク特性と卓越した動力性能を発揮する、専用の水平対向2.2lDOHCターボエンジンを搭載。軽量かつ高剛性に優れる水平対向BOXERMASTER-4エンジンの中でも、中速のトルクアップとピックアップに優れたSTiVersionIVの2.0lターボエンジンをベースとし、低中速回転領域の十分なトルク特性を重視したチューニングを施した。
  “Impreza World Rally Car '97”のエンジンにも採用されている、剛性の高いクローズドデッキのシリンダーブロックを採用。
  耐久性、信頼性に定評のある鍛造ピストンを、専用にサイズアップし採用。
  耐圧性、耐熱性、シール性に優れているメタルヘッドガスケットを、専用にサイズアップし採用。
4.ドライブトレーン
  STi Version専用の4WDシステムであるドライバーズコントロールセンターデフ付クロスミッションを搭載。センターデフのトランファーレシオをセンターデフフリーからロックまで自由にコントロール可能とし、デフフリー時はF:R=35:65の駆動力配分でスムーズな旋回性とコントロール能力を発揮。
  トルクアップに対応し、メーンシャフト及びセカンドドリブンギヤの材質強化、各ギヤのスペシャルハードショットなどを施し、耐久性、信頼性を確保。
  特に低中速のトルク向上に対応するため、競技用マシンに使われるツインプレート・セラミックメタルクラッチをロードユースに適したチューニングを施し採用。
5.シャシー性能
  高い剛性を発揮するビルシュタイン製倒立式ダンパーストラットを採用。
  アイバッハ製コイルスプリングを採用。ダンパーストラットとのマッチングを図り、ロールの低減と快適な乗り心地の両立を実現。
  前後のトレッドを拡大。専用のサスペンションチューニングとの相乗効果により、コーナリング時のロール低減と車両安定性の向上を実現。
  剛性、グリップ性能、ウェット性能、乗り心地、さらにブリスターフェンダーとのコーディネートなどの面からの総合的な判断により、ピレリP-Zero235/40ZR17を採用。
  BBS製鍛造アルミホイール(8.5JJ×17)を採用。アルミ鍛造ならではの軽量化によりバネ下重量を軽減し、車両の運動性能とステアリングの応答性の向上を実現。
  13:1のスーパークイックステアリングギヤボックスを採用。

【販売計画】
  400台限定

【メーカー希望小売価格】〈消費税含まず〉
(単位:千 円)
車   種 東 京
大阪・名古屋
札 幌 仙 台 金 沢 福 岡 沖 縄 ボディ色
インプレッサ
プレミアムスポーツクーペ「22B-STi Version」
4WD/5MT
5,000 5,071 5,025 5,030 5,040 5,075 ソニックブルー・マイカ
【主要諸元表】
車名・型式 スバル・E-GC8改
車   種 インプレッサ プレミアム スポーツクーペ 22B-STiバージョン
4WD/5MT
寸法・重量 全 長(mm) 4365
全 幅(mm) 1770
全 高(mm) 1390
室   内 長(mm) 1800
幅(mm) 1330
高(mm) 1170
ホイールベース(mm) 2520
トレッド 前(mm) 1480
後(mm) 1500
最低地上高(mm) 140
車両重量(kg) 1270
乗車定員(人) 5
車両総重量(kg) 1545
性能 最小回転半径(m) 5.2
エンジン 型 式 EJ22改
種 類 水平対向4気筒DOHC空冷インタークーラーターボ
内径×行程(mm) 96.9×75.0
総排気量(CC) 2212
圧縮比 8.0
最高出力(ネット)(ps/rpm) 280/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 37.0/3200
燃料供給装置 EGI(電子制御燃料噴射装置:マルチポイント・インジェクション)
燃料タンク容量(lit) 60
燃料種類 無鉛プレミアムガソリン専用
動力伝達装置 変速機形式 前進5速・後退1速
変速比 第1速 3.083
第2速 2.062
第3速 1.545
第4速 1.151
第5速 0.825
後 退 3.416
最終減速比 4.444
ステアリング 歯車形式 ラック&ピニオン式
ギヤ比(オーバーオール) 13:1
懸架装置 前輪 ストラット式独立懸架
後輪 ストラット式独立懸架
制動装置 主ブレーキ形式 2系統油圧式(倍力装置付)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク
ベンチレーテッドディスク
駐車ブレーキ形式 機械式後2輪制動

なお、読者からのお問い合わせについては、最寄りの販売会社、またはフリーダイヤル 0120-052215 までお願いいたします。  

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