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平成10年1月8日
富士重工業 スバル車の国内新車販売累計800万台を突破

 富士重工業(田中 毅社長)は、昨年12月末をもって、スバル車の国内市場における新車販売累計台数(新車登録、届出台数の合計)が800万台を突破、8,003,837台(速報ベース)となった。昭和33年5月に軽自動車「スバル360」を発売して以来、39年8ヶ月での記録達成となる。

 販売の推移を見ると、昭和33年度に、100台レベルであった平均月間販売台数も、昭和41年度には10,000台/月、昭和56年度には20,000台/月を超え、現在では30,000台/月のレベルに近づいている。それにともない累計販売台数も、昭和45年3月には100万台、昭和51年11月には200万台、そして昭和63年10月には500万台を突破している。

 発売当初は、軽自動車だけの車種展開であったが、昭和41年5月に登録車「スバル1000」を発売し本格的に登録車市場に参入して以来、登録車の比率が拡大。昭和41年度では、登録車の平均月間販売台数1,000台、全体に占める登録車の構成比も8%であったものが、平成8年度ではそれぞれ12,000台、42%と、現在では登録車が半分近くを占めるまでにいたっており、同社独自の水平対向エンジン、伝統ある4WD技術、全車4輪独立懸架の採用など、安全性や「走り」に対する独創的なクルマ造りの思想に対する評価の高さを物語っている。

 富士重工業は、昭和33年5月に通産省の「国民車構想」(昭和30年5月)に則った軽自動車「スバル360」を発売し、四輪車事業に進出した。その後、昭和41年5月には国産初のFF(フロントエンジン・フロントドライブ)車であり、同社初の本格的登録車でもある「スバル1000」を発売。また昭和47年9月には国産乗用4WDのパイオニアである「レオーネ4WDエステートバン」を発売するなど、常に個性的な車を世に送り出し続けてきた。その思想は、現在の「レガシィ」、「インプレッサ」、そして「フォレスター」などに受け継がれており、その「走り」の高さはWRC(世界ラリー選手権)でも実証されている。

※登録車は、日本自動車販売協会連合会、軽自動車は全国軽自動車協会連合会のデータより。
 ただし、両連合会の統計がはじまる昭和42年以前は富士重工業調べ。

スバル車 年度別販売台数推移

(単位:台)
年度 登録車 軽自動車 総合計 累計 主なモデルの発売 販売記録
昭和33年度 0 1,141 1,141 1,141 昭和33年5月スバル360発売  
34年度 0 5,870 5,870 7,011    
35年度 247 15,463 15,710 22,721 昭和36年2月サンバー発売  
36年度 339 31,916 32,255 54,976    
37年度 137 41,592 41,729 96,705    
38年度 326 62,649 62,975 159,680    
39年度 181 78,313 78,494 238,174    
40年度 81 101,047 101,128 339,302    
41年度 10,931 130,017 140,948 480,250 昭和41年5月スバル1000発売 初の平均月販10,000台
42年度 32,335 138,395 170,730 650,980    
43年度 39,799 120,150 159,949 810,929    
44年度 44,738 153,532 198,270 1,009,199   昭和45年3月 100万台突破
45年度 34,696 158,459 193,155 1,202,354    
46年度 44,199 103,635 147,834 1,350,188 昭和46年10月レオーネ発売  
47年度 60,468 94,063 154,531 1,504,719 昭和47年7月レックス発売
昭和47年9月レオーネ4WDエステートバン発売
 
48年度 50,947 97,707 148,654 1,653,373  
49年度 41,499 73,217 114,716 1,768,089    
50年度 62,239 73,865 136,104 1,904,193    
51年度 53,409 110,804 164,213 2,068,406   昭和51年11月 200万台突破
52年度 61,490 97,036 158,526 2,226,932    
53年度 47,938 107,032 154,970 2,381,902    
54年度 62,791 109,351 172,142 2,554,044    
55年度 59,175 136,363 195,538 2,749,582    
56年度 54,348 190,719 245,067 2,994,649   初の平均月販20,000台
57年度 46,962 230,465 277,427 3,272,076   昭和57年4月 300万台突破
58年度 55,861 245,388 301,249 3,573,325    
59年度 73,746 233,840 307,586 3,880,911    
60年度 76,741 232,741 309,482 4,190,393   昭和60年9月 400万台突破
61年度 71,414 239,002 310,416 4,500,809    
62年度 68,438 251,602 320,040 4,820,849    
63年度 70,466 247,737 318,203 5,139,052 平成元年2月レガシィ発売 昭和63年10月 500万台突破
平成元年度 91,152 217,764 308,916 5,447,968    
2年度 83,358 271,161 354,519 5,802,487    
3年度 85,564 225,984 311,548 6,114,035   平成3年11月 600万台突破
4年度 89,461 225,150 314,611 6,428,646 平成4年11月インプレッサ発売  
5年度 108,510 210,561 319,071 6,747,717 平成5年10月 2代目レガシィ発売  
6年度 141,271 216,334 357,605 7,105,322   平成6年12月 700万台突破
初の登録車月販10,000台
7年度 136,738 211,224 347,962 7,453,284  
8年度 146,311 203,830 350,141 7,803,425 平成9年2月フォレスター発売  
9年度 93,837 106,575 200,412 8,003,837   平成9年12月 800万台突破
総合計 2,202,143 5,801,694 8,003,837    
注1.登録車は、日本自動車販売協会連合会、軽自動車は全国軽自動車協会連合会のデータより。
ただし、両連合会の統計がはじまる昭和42年以前は富士重工業調べ。
注2.平成9年度のデータは、平成9年4月から12月までの数値。


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