2012年9月26日

富士重工業 2012年国際航空宇宙展 出展概要

富士重工業は10月9日(火)~14日(日)にポートメッセなごや、および中部国際空港で開催される2012年国際航空宇宙展(主催:一般社団法人 日本航空宇宙工業会 以下、JA2012)に出展します。

JA2012では、当社の中期経営計画の行動指針であるConfidence in Motion ~信頼と革新~の下、グローバル・キー・プレイヤーを目指し、先進技術で明日を切り拓く航空機メーカーとして、「お客様の信頼を超える確かな品質と新たな価値の製品と市場の創生」をテーマに、当社が設計と製造を担当するボーイング787型機中央翼の模型展示、炭素繊維複合材加工を主とした生産技術展示、飛行安全技術、防衛システム技術などの展示を行います。


JA2012 富士重工業ブースイメージ

<主な出展内容>

【ボーイング787型機中央翼 模型展示】
富士重工業が設計と製造を担当し、航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)で製造している、ボーイング787型機の1/10スケール、シースルー模型を展示します。飛行機外観からは見ることのできない中央翼の位置や構造をシースルー模型により示し、胴体と主翼を結合する機体構造上の要であることを解説します。さらに展示ブースの床面は中央翼の実物の大きさで色分けされており、その大きさを体感していただけます。

【生産技術展示】
ボーイング787型機中央翼をはじめとした炭素繊維複合材加工において、品質・コスト・納期を支える生産技術を、成形、積層、検査、穿孔、切削、組立の各段階でパネル展示と映像により解説すると共に、当社の独自技術である器工具類や、それらを用いて実際に加工した複合材板のサンプル展示を行います。

【技術展示】
将来の実用化を目指した飛行安全技術である先進パイロット支援システム等の展示を行います。

・耐故障飛行制御システム

昨年当社が東京大学と共同での実証実験に成功した耐故障飛行制御システムのパネル展示を行います。

・知的操縦支援システム

パイロットの意思を推定し飛行状態に応じて最適な制御反力を与えることで、パイロットの操縦を補助し、操縦負荷を低減する知的操縦支援システムのシミュレーターを用いた実演とパネル展示を行います。

・損傷モニタリングシステム

航空機の骨組み構造に配置したセンサーにより、骨組み構造の損傷をオンデマンドで検出するシステムの研究のパネル展示ならびに試験に使用した供試体の展示を行います。

・防除氷塗料「AIS」

富士重工業が開発した超撥水性を有する防除氷効果の高い塗料「AIS(Advanced Ice phoboic Surface):アイス」のパネル展示や効果実証試験に使用した模擬機体の展示、さらに超撥水性を体感できる展示を行います。