ご参考
2008年 4月 4日
富士重工業株式会社

インプレッサWRX STI、ニュルブルクリンク24 時間レースに参戦

  富士重工業と、同社のモータースポーツ業務を統括するスバルテクニカインターナショナル(略 称:STI)*1 は、本年5 月にドイツニュルブルクリンクサーキットで開催される「第36 回ADAC Zurich 24 時間レース(ニュルブルクリンク24 時間レース)」に、インプレッサWRX STI で参戦し、クラス優 勝を目指す。

  ADAC Zurich 24 時間レースは、全長25.378km にもおよぶコースを舞台に、欧州メーカー車を中心に 毎年200 台を越す車両が参戦する世界最大規模の耐久レースである。このレースへの参戦は、「より愉 しく、より安全に」というクルマつくりを目指す富士重工業にとって、安全面、信頼面などの重要な技 術的ノウハウを蓄積できる恰好の機会であり、それらを今後の量産車の開発に活かすことなどを目的に、 今回の参戦を決定した。

  参戦車両は、インプレッサWRX STI をベースに、富士重工業の技術部門が監修のもと製作。軽量化や 安全装備など最小限の改造にとどめた量産車に近い状態で、SP6 クラス(排気量3.0~3.5L、過給機車 は1.7倍で換算)にエントリーする。
  また、今回の参戦にあたって、スーパー耐久レースなどでレース運営に豊富なノウハウを持つSTI お よびプローバ*2 を中心に、チーム「SUBARU NBR*3 CHALLENGE(スバルエヌビーアールチャレンジ)」 を結成。チーム総監督には、STI 車両実験部長の辰己英治が就き、レース経験豊かな日本人プロドラ イバー4 名で参戦する。

  ニュルブルクリンクサーキットは、グランプリコースと別名オールドコースと呼ばれるノルドシュラ イフェとに分かれる。中でも、全長20.832km を占めるオールドコースは、160 ヶ所を越えるコーナー、 約300m の高低差を持つ“世界一過酷なコース”として知られている。
  同社では、1990 年代前半からこのオールドコースを、インプレッサをはじめとした車両開発のテスト コースとして使用しており、ここで抽出した課題を克服することで、量産車のさらなる進化に活かして いる。
  なお、2005 年には、プローバチームが、当時のインプレッサWRX STI でA6 クラスに参戦し、クラス 2 位(総合14 位)を獲得している。

*1 スバルテクニカインターナショナル㈱(代表:工藤一郎、東京都三鷹市)
*2 ㈱プローバ(代表:山本真一、神奈川県横浜市)
*3 富士重工業で、ニュルブルクリンクオールドコースを指す通称


<エントラント概要>

エントラント名 チーム「SUBARU NBR CHALLENGE」
参戦車両
スバルインプレッサWRX STI(GRB 型)
[水平対向4 気筒EJ20 型2.0L DOHC ターボ/ SYMMETRICAL AWD
サスペンション:フロントストラット式、リヤダブルウイッシュボーン式]
車両製作 プローバ(監修/富士重工業)
チーム監督 辰己英治(STI 車両実験部長)
ドライバー 吉田寿博、松田秀士、服部尚貴、松田晃司

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