2006年11月28日

富士重工業の大型風力発電システムが「新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞

富士重工業が開発した大型風力発電システム「SUBARU80/2.0ダウンウィンド型風力発電システム」が、「平成18年度第11回新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞した。

この賞は、財団法人新エネルギー財団が新エネルギーの一層の普及を図ることを目的として1996年度(平成8年度)から公募により実施しており、新エネルギー機器とその導入事例から今後の新エネルギーの普及促進に資すると認められるものについて、学識経験者などで構成する審査委員会で審査を行い表彰しているものである。

富士重工業の大型風力発電システム「SUBARU80/2.0ダウンウィンド型風力発電システム」は、下記の点において今後の新エネルギーの普及促進に資すると高く評価され、同賞の受賞となった。
  ・ 日本初のダウンウィンド型とすることで、吹上げ風への対応など日本の地形・風況に対する適合性を向上させた。
  ・ 分割ナセル・分割ブレードの採用により、搬入路を拡幅することなく経済的に山岳地などへの導入を可能にした。
本風力発電システムは、茨城県神栖市に第1号機が設置されており、来年度以降、量産を本格化する計画である。

なお、風力発電事業においては、過去、スバル小型風力発電システムが、「平成13年度第6回新エネ大賞 資源エネルギー庁長官賞」を受賞しており、今回は2度目の受賞となる。

富士重工業は、これまでもCNG自動車や電気自動車の開発、生産工場へのコージェネレーションシステムの導入など、新エネルギーの普及促進に向けたさまざまな取組みを進めている。今後も従来からの取組みに加えて、大型風力発電システムの開発・実用化を目指すことで、新エネルギーの普及促進に積極的に取り組んでいく。

表彰式で賞状を受け取る松尾則久取締役専務執行役員(右)

SUBARU 80/2.0