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2006年10月18日

富士重工業 FISITA 2006 Exhibition および EVS 22 出展概要

富士重工業は、10月23日から横浜で開催されるFISITA 2006 Exhibition*1およびEVS22*2に、現在開発中の新しい追従システムを搭載したスバル レガシィや、東京電力と共同開発・実証実験を行っている電気自動車(EV)スバル R1e、また、次世代の蓄電技術やスバル R1eの評価で活用しているスバル・ユーザー・コミュニケーション・システムなどを出展する。

*1 FISITA(Federation Internationale des Societes d’Ingenieurs des Techniques de l’Automobile:国際自動車技術会連盟)は、世界32か国、32団体が加盟する世界的な自動車技術会の国際機関。FISITA Exhibitionは2年に一度開催される国際会議にあわせ行われる展示会。FISITA 2006 Exhibition(2006年10月23日~10月26日)は社団法人自動車技術会の主催で、今回のテーマは、Sustainable Automotive Technology(持続可能な自動車社会を支える先端テクノロジー)。
*2 EVS(International Battery, Hybrid and Fuel Cell Electric Vehicle Symposium)は、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車など電動車両関連分野における世界最大の国際シンポジウム。今回(2006年10月23日~10月28日)で第22回を迎え、主催は財団法人日本自動車研究所。

【主な出展について】

SI-CRUISE(FISITA 2006 Exhibition)

レーザーレーダーを用いた全車速追従型クルーズコントロール。前車との位置関係を認識しながら、ほぼ0km/hから100km/hまでの範囲で速度を制御し追従することができるシステム。スバル レガシィに本システムを装備して展示する。近日市販化を予定。
渋滞時のアクセル・ブレーキ操作を軽減することによる運転者の利便性向上、SI-DRIVE(スバルインテリジェントドライブ)との協調制御による燃費向上なども実現。クルーズコントロール非設定時でも車間距離警報を常時作動させ、万が一の状態になれば運転者に危険を知らせる機能も搭載している。

スバルR1e(FISITA 2006 ExhibitionおよびEVS22)

環境に高い意識をもつ方々の都市生活に適した移動体としてスバルが提案するパーソナルなコンパクトEV。東京電力と共同開発を行うことで協力し、現在10台が実用試験中*3。15分で80%容量までの急速充電を可能とし、走行中二酸化炭素を全く排出しない高い環境性能、同クラスのガソリン車との比較で最大約1/8となるランニングコストを実現した優れた経済性を兼ね備える。
両イベントでのスバルブースでの展示のほか、EVS22では試乗車も用意している。

蓄電装置関係(EVS22)

スバルR1eに搭載されているNECラミリオンエナジー製マンガン系リチウムイオンバッテリー、ライセンス契約により今後の商品化が期待されるリチウムイオンキャパシタ、さらに将来技術として、新しい正極材料を用いセルあたりのエネルギー密度で200Wh/kgレベルの試作に成功した次世代高性能2次電池などを展示する。

スバル・ユーザー・コミュニケーション・システム(EVS22)

顧客の車両状態を、移動体通信網などを活用して遠隔収集し、分析結果を情報提供するサービス。車両の故障診断やメンテナンス状況を管理することで顧客の車両使用に対する安心感を高め、満足度向上を図ることを目的としている。このシステムをスバルR1eに搭載し、走行状況、バッテリ状態把握などに応用している事例を紹介する

*3参考:東京電力との共同実証実験の状況について
<航続性能>

R1eの10・15モード航続距離試験での一充電あたり平均走行距離は95kmを達成。
実用走行試験においても一充電あたりの走行距離80km以上を実証。

実用走行航続距離試験

スバル・ユーザー・コミュニケーション・システムによる遠隔計測

<急速充電機能>

東京電力開発の急速充電器を使用し、充電時間15分以内でSOC(State of Charge:充電量)80%の充電を達成。

急速充電特性