2006年3月15日

陸上自衛隊向け戦闘ヘリコプターAH-64Dの初号機を納入

富士重工業は、陸上自衛隊向け戦闘ヘリコプターAH-64D(通称:アパッチ・ロングボウ)の初号機を完成、本日3月15日に航空宇宙カンパニー(栃木県宇都宮市)において納入式典を行い、初号機を防衛庁に納入した。

AH-64Dは、防衛庁が現在保有する対戦車ヘリコプターAH-1Sの後継機として2001(平成13)年度に採用を決定したもので、優れた情報能力および戦闘能力を有し、今後予想されるネットワーク中心型戦闘の中核となることが期待されるヘリコプターである。また世界各国で900機以上が配備されるなど豊富な運用実績に基づく高い生存性、卓越した整備性により、高い運用性を保持する機体となっており、日本の陸上航空戦力の大幅な増大が期待されている。

富士重工業は防衛庁向け戦闘ヘリコプターを国内で唯一製造しているメーカーであり、その技術と実績をもとに、AH-64Dの機体担当主契約企業として、2003(平成15)年3月の初回契約に従い日本独自仕様を含むライセンス生産を行ってきた。本年1月の初飛行後、順調に社内飛行試験を完了し、防衛庁による確認も終え今回の納入にいたった。 本日の初号機の納入に引き続き、2号機もまもなく納入する計画となっている。

<AH-64Dの主要諸元>

全 長:17.73mローター直径:14.63m
全 幅:5.70mエ ン ジ ン :T700-701C×2基
全 高:4.06m乗 員:2名