2005年7月12日
富士重工業株式会社

当社のアスベスト(石綿)の使用に関する健康障害の概況について

昨今、社会問題になっておりますアスベスト(石綿)に関し、当社における健康障害の概況について、2005年7月12日現在、把握している内容を下記のとおりお知らせいたします。

1.アスベストによる健康障害の状況について

当社においてアスベストが原因と疑われる中皮腫と診断され、労災認定された元従業員は1名(98年死亡、99年労災認定)、労災申請中の元従業員は1名(現在療養中)です。
2名とも、当社では既に事業撤退をしている鉄道車両製造部門に所属しておりました。
また、その他の部門でのアスベストに起因する労災申請は、現時点ございません。

2.鉄道車両製造事業におけるアスベスト製品の取扱い状況について

当社は、2003年3月まで、宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)において鉄道車両の生産を行っておりました。過去、アスベストの毒性が問題視されたことを受けて1988年(昭和63年)までに代替品への切り替えを実施しアスベストの使用を中止するまで、その製造工程の一部で、アスベストを車両の断熱・防音材として使用していたことを確認しております。
鉄道車両製造では、直接アスベスト製品を製造していた訳ではなく、アスベストを含む部材の取り付け作業などが主なものでしたが、一部の作業に部材の加工などがあったことから、当社の建屋内においてアスベストの影響を受けた可能性があったと認識しております。

3.今後の対応について

現時点、工場周辺地域においてアスベストに関するお問合せ、ご相談は、いただいておりません。
当社では、アスベスト問題に対して、今後も行政や関連団体との情報交換を行っていくとともに、古い時期については現在詳細を確認できないことも多く、継続して調査を行ってまいります。

以上