2004年11月12日

富士重工業 2004年度上期業績の概要

<2004年度上期業績:連結売上高>

スバルの売上は、日本での軽乗用車R2の純増や欧州での新型レガシィの拡販、10ヶ月連続で各月販売記録を更新しつづけている豪州の好調などに支えられ、全世界での連結売上台数としては、前年比110.9%の275千台となった。
また、自動車以外の部門でも、産業機器カンパニーの国内向け新型発電機、米国向けレジャービークル用エンジンなどの拡販や、航空宇宙カンパニーの次期固定翼哨戒機・輸送機の売上への寄与などがあり、全社での連結売上高は、為替レート差の減収要因をカバーして前年度上期実績を254億円上回り、6,907億円と過去最高を記録した。

<2004年度上期業績:連結利益>

為替のレート差による収益への圧迫や日本市場での売上構成の悪化など厳しい状況の中、原価低減努力や諸経費の圧縮、試験研究費の効率的運用などで減益の抑制に努めた。その結果、利益面では、ほぼ当初計画通りとなり、営業利益は前年同期比15%減の155億円、経常利益は同39%減の150億円、当期純利益は同57%減の82億円となった。

キャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが373億円と前期に比べ113億円の増加、中間連結会計期間末における現金および現金同等物は1,372億円と期首に比べ21億円の減少となった。
また、2004年9月末の有利子負債は2004年3月末比89億円増の4,055億円となっている。

<2004年度通期見通し>

通期の連結決算売上高の見通しは、国内軽乗用車の販売実態に合わせ台数計画を見直すこと、海外の市場ごとの配分を見直すことなどから、2004年5月時点の当初計画値を修正し1兆4,500億円とする。一方、連結決算の利益面は、スバルの販売台数が従来の計画に達しないことを勘案すると厳しい状況にあるものの、さらなる原価低減、費用の削減に取り組み、計画値の達成を目指す。なお、数値的には、営業利益が450億円、経常利益が470億円、当期純利益が320億円を見込んでいる。

通期の状況として、日本市場では下期に新型車の投入や既存車種の商品力強化を行い、売上台数を上乗せするよう努め、好調な欧州市場、豪州市場においても、この勢いを持続するよう拡販に取り組んでいく。
米国市場においては、6月に本格導入した新型レガシィが、この下期、業績に貢献することとなり、販売費がかさみ厳しい状況であった上期実績からの大幅な改善を計画している。