2004年10月25日

富士重工業 オゾンガスによる除菌・消臭システムを介護老人保健施設に納入

富士重工業(竹中 恭二社長)は、このたび、オゾンガスにより室内の除菌・消臭を行うシステムを、群馬県新田郡新田町に新設される介護老人保健施設「憩いの里 八休苑」に納入した。

今回納入したオゾンガスによるシステムは、居室やサービスステーション、食堂、廊下など館内用の69 台のオゾンガス発生装置を天井に、35 台の小型オゾンガス発生装置をトイレ用にそれぞれ設置し、空気の除菌・消臭を行うものである。天井に設置する装置は、活性炭フィルターを通して取り込んだ空気をオゾンで除菌・消臭し、再び館内へ戻すという空気清浄システム。このシステムの特長は、オゾン濃度を最適に保つために、ワンチップのコンピュータを用いて任意の濃度に調整できるようになっていることである。
オゾンは、非常に殺菌力が強く、除菌・消臭に優れた効果を発揮する。また、残留毒素もなく、オゾン生成の原料が空気(酸素)のため、どのような場所でも扱いやすいというメリットもある。

今回の納入先である「憩いの里 八休苑」は、富士重工業健康保険組合の直営病院総合太田病院(群馬県太田市、難波 貞夫院長)が、初めて手がける介護老人保健施設※であり、群馬県新田郡新田町にとっても初めての介護老人保健施設となる。
同施設は、入所による介護・リハビリテーションのほかに、通所によるデイケアも提供する体制を備え、総合病院との協力も含めた医療・福祉の総合的なケアサービス施設である。

※介護老人保健施設は、病状が安定しており病院に入院する必要はないがリハビリテーションや
    看護・介護を必要とする人を対象とし、集中的なリハビリテーションで在宅復帰を目指す施設。

医療機関や老人ホーム、介護老人保健施設などにおいては、ここ数年、感染症対策など施設内環境の改善が大きな課題となっており、その解決のために、富士重工業ではこのシステム導入を広めていきたいと考えている。

【参考:「憩いの里 八休苑」概要】

住 所: 新田郡新田町赤堀128‐1
体 制: 医師1 名、看護師8 名、介護職員14 名他 計34 名
定 員: 入所50 名、通所30 名/日
療養室: 1 人部屋10、2 人部屋6、4 人部屋7(各部屋サンルーム、トイレ付)