2003年10月20日


ゼネラルモーターズ・コーポレーション
いすゞ自動車株式会社
スズキ株式会社
富士重工業株式会社


GM、いすゞ自動車、スズキ、富士重工業、提携関係の進捗状況及び展望に関し発表
 
 
 

  東京発
  米ゼネラルモーターズ(以下GM)及び日本の提携三社は本日、商品及びパワートレイン共有化に焦点を絞った幾つかの試み、市場拡大及び成長、さらに、技術共有化及び購買に関し発表した。

  GMグループ4社のトップが一堂に会するのは二年ぶりのことで、GM、いすゞ自動車株式会社(以下いすゞ)、スズキ株式会社(以下スズキ)、及び富士重工業株式会社(以下富士重工業)は、既に定評ある提携関係、とりわけ発展途上市場における提携関係を強化していく。

  GM会長兼CEO、リック・ワゴナーは、「我々四社はともに、価値創造に有効なプロジェクトこそ模索しなければならないことを認識している。これはつまり、強固かつ長期にわたる提携関係を通じてのみ企図及び訴求することのできるプロジェクトを意味する」と語った。さらに、「我々の継続的な目標及び長期的な成功にとって不可欠な要件は、我々の提携関係が各社の株主にとって真の価値を創造しなければならないことにある」と続けた。

  いすゞとGMは、ディーゼルエンジン開発や小型商用車販売を中心に積極的な協力を行っている。いすゞはヨーロッパのオペル、サーブおよび北米のGM向けにディーゼルエンジンの供給を行っており、搭載車の市場評価の向上に貢献してきた。また、昨年5月よりタイで販売を開始した新型ピックアップトラックの共同開発を行うとともに、本年6月からはタイのGM工場を活用して、いすゞの輸出用ピックアップトラックの生産委託を開始した。これは投資を最低限に抑えながら、アライアンスとしての生産能力を最大活用する、協業シナジーの一例となっている。

  いすゞの井田社長は「いままでいすゞとGMは、良きパートナーとして相互信頼の基でビジネスを積極的に展開してきた。今後ともいすゞは、ディーゼルエンジン、ピックアップトラック、商用車の分野でGMグループと共に、世界市場で、環境にやさしく社会の発展に役立つ商品を、積極的に投入し、GM-いすゞの新時代を築いていきたい。」と語った。

  スズキは、GM大宇自動車技術株式会社(以下GMDAT)の株式の14.9%を所有しており、先ごろ、北米において、GMDATベースのスズキ・ヴェローナを販売開始した。さらに、来年日本において、GMDATベースの二車種(シボレー・オプトラ及びエピカ)を販売開始する。過去二年間、GM及びスズキの両社は、シボレー・クルーズの生産及び販売に関し協力してきた。これは、スズキが生産し、日本及びオーストラリアで販売されている。

  そしてスズキの鈴木修会長は、「自動車業界は世界的規模で厳しい競争を展開している。その中にあって、これからもGMグループが一体となって、また時にはお互い競争しながらも、全てのGMグループ企業が一丸となって相乗効果及びコストダウンに取り組まなければならないと考えている」と語った。

  富士重工業とGMとの提携関係における次の第一歩は富士重工業とサーブS.p.A.(以下サーブ)との協力関係にある。これまでに富士重工業は、日本においてサーブのショールームを三拠点開設し、9-2など新製品の開発、及びターボエンジン技術において協力している。本日の記者会見で、ワゴナー、富士重工業の竹中恭二社長、及びサーブの会長兼CEOピーター・オーガストソンは、サーブ9-2の外観写真を公開した。

  富士重工業竹中社長は、「富士重工業もサーブも規模は大きくなく、リソースに限りがある中で、各々単独では為し得ないことにテーマを絞って検討を進めなければならない。我々の協業は、両社に成果と価値の向上をもたらせる」と語った。

  これらのパートナー企業四社は、グループとして、日本及びアジア太平洋地域において、購買分野で相互協力している。ワゴナーは、「昨年来、グループとしての調達品目数は30%以上増加、これは年間購入額にして約10%のコスト削減につながった。来年におけるグループ全体の調達額は最高で2億5,000万米ドルに上るものと観ている」と語った。そして、「最も重要なことは、これらの協業はGMグループ企業四社をより戦略的な立場に位置付ける。特に、世界で最も急速に成長し続ける、ここアジアで」と括った。

 

 

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