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2002年7月31日
 

富士重工業 画像音声伝送機能、
  遠隔操縦機能を搭載し清掃ロボットの機能を向上

 

  富士重工業(竹中 恭二社長)は、このたび、無人清掃ロボット「ロボハイター」に画像音声伝達機能と遠隔操縦機能を搭載し、警備業務や案内業務も担うことが出来るよう機能を向上させた。

  今回、実用機能が向上した無人清掃ロボット「ロボハイター」は、ロボットが独力でオフィスビルなどの床面清掃を行うシステムである。このシステムに新たに画像音声伝達機能と遠隔操縦機能を搭載することで、無人清掃業務だけでなく夜間の警備巡回業務や昼間の受付案内業務も担うことを可能とし、ビル管理の省人化と合わせ、一層のランニングコストの削減を可能とする。

  無人清掃ロボットは、外形寸法が幅850 ×奥行 720 ×高さ 890 mm、重量135 kg(バッテリー含む)、一回の充電で約3時間の清掃作業が可能で、清掃能力は最大1,600㎡/時間。ジャイロによる方向制御、車輪からの走行距離検出、障害物センサによる回避により自律走行する。

  今回このロボットに、CCDカメラ・マイク・スピーカーを搭載し、PHSまたは無線LANを利用して離れたPC上に映像を伝送するとともに、双方向での音声のやり取りを可能とした伝達機能を搭載した。また、映像や音声情報を双方向でロボットとやりとりするPCにジョイスティックを接続し、CCDカメラから送られた画像をリアルタイムに確認しながらロボットを遠隔操縦できる機能も新たに搭載した。
  これらの機能により、映像と音声を組合せた警備機能を担うことができるようになるとともに、音声と遠隔操縦を利用してのビル受付業務、来客案内をロボットに任せることも可能となった。このことは、これまで清掃業務に特化していたロボットシステムの利便性をより高め、ビル管理業務全般において省力化・人員削減を図ることを可能とし、ランニングコストの低減を実現する。
  なお、警備業務における機能としては、オプションで各種センサを取り付け、異常感知などに役立てることも可能である。

  このロボットシステムは、ユーザーのニーズに合わせ付加する機能が違い価格も変化するが、標準的な仕様で1台約700万円を想定している。

  富士重工業は、このロボットを利用したエレベータとの連動によるオフィスビル全フロアの清掃システムの開発にも成功しており、これらの多用なシステムを活用して、今後もビル管理会社などに向け拡販を目指していく。

 

ロボハイター

 

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