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2002年6月7日
 

富士重工業 台湾でのスバル戦略を再編

 

 富士重工業(竹中 恭二社長)は、台湾のWTO加盟を踏まえ、これまで現地生産、販売を行っていた台湾市場に対する戦略を見直し、輸入車販売とアフターサービスに特化することを決めた。
 現地生産を担っていた「大慶汽車工業」および合弁相手である「台湾べスパ」との合弁契約など諸契約を解除して現地での生産と大慶汽車工業を通じての販売を打ち切った一方、WTO加盟を踏まえた輸入車販売強化とこれまで販売したスバル車ユーザー向けも含めたアフターサービスを担う新会社「スバル オブ 台湾(略称SOT)」を立ち上げる。SOTによる新販売体制や新事業計画については、整った段階で改めて発表する予定。

 富士重工業の台湾における自動車事業は、近年、大慶汽車工業においてスバル インプレッサの生産を行うとともに、同モデルと日本から輸出したスバル フォレスターの2車種を販売していたが、昨今の台湾自動車市場の低迷により、スバル車の生産は2001年暦年実績で1,713台とピーク時の約1/10に低迷、生産台数が採算ラインを割り込む厳しい状況が続いていた。
 同社はこうした状況を踏まえ、事業戦略として、経営資源の投下を「製造・販売へのバランス」から「販売・サービスへの集中」に転換することを決めたものである。

 
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