第三者意見を受けて

この度は「CSRレポート2020」に対する意見を賜り、誠にありがとうございます。

本レポートは読者の皆様にとって有用な情報を提供することはもちろん、よりわかりやすくかつアクセスしやすい構成とすることを心掛けました。そのため、将来を見据えたSUBARUグループのCSRの考え方や戦略を冒頭で明確にお伝えし、具体的な取り組みの進捗状況はその考え方やマネジメント体制などと併せて報告する形をとっています。

2019年度はグループ・グローバルでCSRの取り組みを推進するための土台を固めるとともに、CSR重点6領域のうち「安心」「環境」において積極的な展開を行いました。前者の代表例が2020年4月に制定した「SUBARUグローバルサステナビリティ方針」と「人権方針」です。「SUBARUグローバルサステナビリティ方針」は社会環境やステークホルダーの皆様との関わり方の変化を踏まえ、グループ・グローバルの従業員が意思を共有できるものとし、「人権方針」ではSUBARUに関わる全ての人々の人権を尊重していくことを明確にしました。後者では「2030年に死亡交通事故ゼロを目指す」ためのシナリオと、脱炭素社会の実現に貢献するためのCO2の排出削減に関する中長期目標を発表しました。こうした方針の制定や計画の策定、そして取り組みにおいて常に意識しているのは「SUBARUらしさ」を大切にすることです。人を第一に考え、「人を中心としたモノづくり」を行うというSUBARUのDNAを維持し、「安心と愉しさ」をステークホルダーの皆様に感じていただきながら、目標の達成を目指していきます。

このようなレポート構成の変更と取り組み面での進化を「着実な進捗」として評価していただいたことはSUBARUグループにとって大きな励みとなり、さらには「SUBARUらしさ」を感じ取っていただいたことも大変喜ばしく思います。

また、その一方でCSR体系の再整理やKPIの妥当性の検討、そして人財戦略の一層の充実など、今後より留意すべき点をご指摘いただきました。

これからは「SUBARUグローバルサステナビリティ方針」に基づきCSR重点6領域の取り組みをグループ・グローバルでマネジメントしていくことで、2025年のありたい姿「モノをつくる会社から笑顔をつくる会社へ」の実現を目指します。そしてそのことは、最終的にはSDGsに貢献していくものと考えています。

また、多様な市場価値を尊重した商品の提供と、SUBARUグループで働く全ての人々の多様な価値観の尊重と反映をSUBARUグループのダイバーシティとして推進しています。多様な市場価値を創出するためには、従業員も含めた全ての人々の多様な価値観を尊重することが大切だと考えています。従業員は我々の貴重な財産であるため、その健康と安全を守りつつ、従業員一人ひとりが最大限の力を発揮できる環境を整え、持続的な企業価値の向上につなげていきます。

100年に一度の変革期と言われる自動車業界において、そして新たな日常がもとめられる現代社会の中で、SUBARU自身も変化し続ける必要があります。社会の課題やステークホルダーの皆様の期待を的確に把握し、それらを戦略や取り組みに活かすと共に、「SUBARUらしさ」を維持しながらCSRの取り組みを進めていきます。

株式会社SUBARU
代表取締役社長 CEO
中村 知美