水資源への考え方

水資源は、人々の生命や生活、そして事業活動を支える貴重な資源の一つですが、気候変動による影響や人口増加、経済発展などによる需要増加により、今後は水資源のリスクが予測されています。
SUBARUの生産過程においては水資源は不可欠であり、水資源の不足は事業に影響を及ぼす可能性があるため、主な生産拠点における水リスク調査を開始し、リスクは低いことを確認しています。
また、事業活動においては適切な水の確保、使用、排出を行っています。

水質管理については、水質などの法令基準に20%上乗せした自主基準を設定し、定期的に自主検査および外部業者による検査を実施し、継続的にモニタリングを行っています。2017年度の水質検査結果は、自主管理基準を超えた数値が1件発生し、対策を直ちに実施しました。

2017年度環境関連法規制等の順守状況

水使用量

水使用の総量、原単位は、事業所ごとに水量を管理集計し、半期ごとの会議体にて報告・確認を行っています。

水使用量(総量)

対象範囲:
SUBARU:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場
国内グループ会社:輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス、産業機器(株)
海外グループ会社:Subaru of Indiana Automotive, Inc.、Subaru of America, Inc.、Subaru Canada, Inc.、Subaru Research & Development, Inc.

主な生産拠点における水源別水使用量の内訳

(単位:1,000m3

地域 工業用水 水道水 主な取水流域
日本 3,130 295 利根川、渡良瀬川
北米 0 825 ミシシッピ川
合計 3,130 1,120  

対象範囲:日本:群馬製作所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場、輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、産業機器(株)
北米:Subaru of Indiana Automotive, Inc.

水リスク調査の実施

SUBARUは、持続可能な水資源の利用のため、外部の専門家による取水・排水に関わるリスク調査を行っています。2016年度は自動車製造拠点である群馬製作所・Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)で、2017年度は航空宇宙製造拠点である宇都宮製作所でも実施しました。

調査においては、各拠点が位置する河川流域における水需給の見通しを立てる他、水災発生の可能性、公衆衛生・生態系への影響などを5段階で評価し、優先順位をつけて対策を行うことに役立てています。

評価対象 水需給 水災 水質汚濁への脆弱性 総合評価
現在 将来傾向 公衆衛生 生態系
群馬製作所 B A A- B A A-
SIA B- B A B A B+
宇都宮製作所 B A A+ A- A+ A-

群馬製作所・Subaru of Indiana Automotive, Inc.

自動車製造拠点であるこれらの拠点の水需給リスクは中程度ですが、気候変動の影響を考慮しても中長期的に現在のリスク水準を維持する見通しです。下流域には生物多様性の保護地域などは確認されず、水質汚濁への脆弱性が低いことが確認されました。

宇都宮製作所

航空機製造拠点である宇都宮製作所の水需給リスクは中程度ですが、将来の河川流量の増加と水需要の減少が予測され、水需給リスクは将来的に改善傾向にあるという結果となりました。水災については、洪水浸水エリアおよび土砂災害エリアに該当しないことにより、リスクが低い結果となりました。生態系については、拠点下流10km の保護地域や希少な水生生物は確認されず、リスクが低い結果となりました。

今後はこの調査をもとに、地域の需要にあった水資源の利用および保全を検討していきます。

参考データベース
(1)WRI Aqueduct water risk atlas、WWF-DEG Water Risk Filter、PREVIEW Global Risk Data Platform、Climate Change Knowledge Portal、Integrated Biodiversity Assessment Tool、NCD-VfU-GIZ Water Scarcity Valuation Tool (Version 1.0)、Costing Nature / Water World、国土数値情報“浸水想定区域データ/土砂災害危険箇所データ”(群馬製作所・宇都宮製作所のみ)

水のリユース

生産拠点における水リユースの取り組み事例

宇都宮製作所では、イオン交換・リサイクル水製造システムを組み込んだ表面処理施設を導入し、排水を再処理してリサイクル(純水)として活用しています。2017年度は、表面処理施設で使用した水総量146,000m3のうち、42,000m3(29%)を処理して、リサイクル水として使用しています。リサイクルした水は、表面処理施設の洗浄水として工場内で活用しています。

表面処理排水の再生処理(イメージ)