資源循環の考え方

SUBARUグループにとって、循環型社会の構築は、製造業を営む企業として深く関わりのある重要なテーマと捉えています。

製品ライフサイクルを考慮し、自動車から自動車へ可能な限りリサイクルすること、国内外生産工場の埋め立てゼロを継続すると共に、今後もより高次元のリサイクルを目標に循環型社会の構築を図っていきます。

具体的には、SUBARUの「環境ボランタリープラン」の1テーマに「資源循環」を掲げ、それに基づいた取り組み計画を着実に実行していきます。

原材料のリサイクル

SUBARUでは、クルマの材料に占める割合の高い鉄、アルミニウム、プラスチックなど新たに投入する材料に、SUBARUのクルマを生産時に発生した端材や、スクラップ、回収した使用済み製品などを再使用することで、天然資源消費量の削減、環境負荷物質の低減、廃棄物の削減となるクローズド・ループ・リサイクルに取り組んでいます。

2017年度にクルマに使用した材料 リサイクル方法
646,147トン 鉄スクラップとして専門業者へ引き渡し、業者にて再利用
アルミニウム 20,338トン 工場内で再度溶解し、ほぼ全て再利用
プラスチック 22,000トン 工場内で再度溶解し、ほぼ全て再利用

廃棄物

2017年度の廃棄物排出量は前年に対し、20,335トン増加しました。
主な原因は自動車生産台数の増加によるものですが、廃棄物は貴重な資源として捉え、回収し極力再利用化や適切な廃棄物処理を行い、埋立ゼロを継続しています。

排出量

対象範囲:SUBARU:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場
国内グループ会社:輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス、産業機器(株)
海外関連会社5社:Subaru of Indiana Automotive, Inc.、Subaru of America, Inc.、 Subaru Canada, Inc.、Subaru Research & Development, Inc.

※売却金属くずを含みます

バーゼル条約2付属文書Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに定められた有害廃棄物の輸出入はしていません。

関連情報

使用済み自動車の処理

日本の自動車リサイクル法(使用済自動車の再資源化等に関する法律)に基づき、自動車メーカーは自ら製造した自動車が使用済自動車となった際に、自動車破砕残さ(ASR)、エアバッグ類、フロン類を引き取り、これを適正にリサイクルすることが義務付けられています。
SUBARUは、使用済自動車から発生するASR、エアバッグ類、フロン類の3品目の引き取り・再資源化が確実かつ円滑に行われるよう取り組み、高い水準のリサイクル率を安定的に維持することを目指しています。SUBARUは自動車メーカー等13社で設立した「ART(呼称:エイ・アール・ティー)」を通じて、ASRの適正なリサイクル、円滑かつ効率的に推進しています。また、エアバッグ類・フロン類のリサイクルに関しては、国内自動車メーカーおよび輸入業者と共同で設立した一般社団法人自動車再資源化協力機構を通じ、適正処理を行っています。
2017年度は「ASR」の再資源化率が97.9%となり、2015年度以降の法定基準である70%を達成しています。
またエアバッグ類についても法定基準の85%を上回る94%を達成、フロン類についても引き取った全量を適正に処理しました。

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自動車リサイクルの流れ

リサイクル配慮設計の推進

SUBARUでは、限りある資源を有効に活用していくために、リサイクルを考慮したクルマづくりを推進しています。

生産における取り組み

工場における廃棄物削減の取り組み

国内外の生産工場において、2004年度から廃棄物のゼロエミッションを継続達成しています。

2017年度全事業所の廃棄物発生量と処理の概要

集計範囲:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場

なお、外部中間処理後の埋め立ては発生していません。



主な廃棄物と再資源化方法

主な廃棄物 主な再資源化方法
排水処理場汚泥 セメント原料
塗装カス 製鉄用還元剤
廃プラ RPF(固形燃料など)
紙くず 再生紙・RPFなど

物流における取り組み

梱包資材の再利用

SUBARU車の海外生産用部品の梱包・輸送を行っている株式会社スバルロジスティクスでは、梱包資材の再利用化を柱に、環境負荷低減活動に取り組んでいます。
2017年度のリユース梱包資材の取扱量は、698.7トンで前年比7%増となりました。この要因は、米国にて生産される「インプレッサ」の増産によるものです。

今後も梱包資材の再利用化を拡大して、環境負荷低減に取り組んでいきます。

ウォーターポンプ用真空成型トレイ

リアクォーターガラス用発泡材

販売における取り組み

国内販売特約店のゼロエミッション

SUBARU販売特約店では、環境保護のため、事業活動において排出される廃棄物の適正処理活動を2012年4月から強化しています。

従来の処理方法の見直しはもとより、再資源化を目的として各産業体や企業との連携・協力のもと、ゼロエミッション活動を展開し、国内での資源循環を目指しています。活動内容は、使用済み鉛バッテリー・廃オイル・使用済みタイヤ等、多岐にわたり展開中です。これらの結果、2017年度は使用済鉛バッテリー回収数113,395個(鉛資源1,433トン)、使用済オイル5,457㎘、使用済タイヤ167,444本を回収し再資源化しました。

ステークホルダーに一番近い販売特約店のゼロエミッション活動は、より身近な環境保全活動であると共に、企業責任の明確化と資源の再資源化による有効活用および適正処理を推進し、商品に加え、安全・安心な環境が提供できるものと考えています。

廃油の再資源化

SUBARU販売特約店でオイル交換時に発生する廃油は、SUBARUが構築したゼロエミッションスキームにより、再生重油として再資源化されています。山形県の園芸農家では、この再生重油をハウス暖房用燃料として利用し、毎年きれいなポインセチアやシクラメンを育てています。このシクラメンをSUBARUのイベントやエコプロ展に来場された皆様に配布しました。

園芸農家で栽培されているシクラメン

来場された皆様にシクラメンを配布

使用済タイヤの再資源化

SUBARU販売特約店にて交換・回収したタイヤは破砕されゴムチップ化し、発電所、製紙会社(パルプ)、製鉄所などの燃料に再利用しています。この様なサーマルリサイクルの他に、舗装材の一部資源として再利用しています。

これは、使用済タイヤをゴムチップ化したものをアスファルトに混ぜたり、アスファルトの表層に敷設したりするもので、駐車場や児童向け広場、競技場、病院・老人ホームの歩道など目的に応じてゴムチップの配合を変えて活用することができます。廃タイヤの表面部分だけでなく、ワイヤーやゴム材などに分けながらタイヤを細分化しゴム部分のすべてをチップ化し舗装材としてリサイクルする取り組みは、自動車メーカーとして初となります。

従業員向け駐車場
ステラタウン内児童向けアニマル広場

旧社章の有効再利用

2017年4月の社名変更に伴い、各事業所で旧社章を回収しました。
SUBARUでは、集まった42㎏の旧社章を金属専門処理業者に引き取ってもらい、金属資源として有効利用を計っています。

回収された旧社章はリサイクルへ

Subaru of America, Inc.、国立公園での埋め立てゼロに向けた共同事業

Subaru of America, Inc.(SOA)は、米国SUBARU生産拠点であるSubaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)での埋め立てゼロの知見を生かし、デナリ、グランドティトン、ヨセミテの3つの国立公園から排出され埋め立てられるごみの削減を目指して、2015年からお取引先様、保全協会、国立公園局と共同事業を進めています。
国立公園内で発生したごみ分別をしやすくするために、ステッカーやごみ箱を整えたり、公園内で出た生ごみを有機肥料にしたりして埋め立てるごみを減らしています。
2017年度はSOAの従業員や地域住民など延べ5,000人以上が各種取り組みに参加しました。このような全従業員参加による集会やイベントの開催などの他、ロゴを作って配ったり、調査の様子をニュースレターやボードなどに掲示してこの活動の周知を図っています。
なお、この取り組みは将来的に米国内の全国立公園で適用できる仕組みとすることを目指しています。

SOAが設置したグランドティトン国立公園内のリサイクルコンテナ