気候変動への考え方

当社は、製品の生産、物流、販売を通じて気候変動への影響緩和、特にCO2の削減に力を入れています。2017年4月に改定したSUBARU環境方針にその旨を明記しており、2017年度からは自然保全、森林保護にも注力致します。

気候変動に関するリスクと機会

経営環境における主要なリスクとして、製品環境規制の導入・強化が挙げられます。例えば、排ガス規制、ユーロ6、CAFÉ基準(企業平均燃費基準)等の燃費性能向上要求や、販売台数に占めるEV車をはじめとした次世代環境対応車両の販売比率に関する基準(例:ZEV規制)の導入・強化がリスクとなりうる可能性があります。
一方、気候変動がもたらす不安定な気候に伴う未舗装路を中心とした悪路の増加は、当社が強みを持つAWD(四輪駆動)技術による走破性や安全性能を最大限に発揮する機会の増加につながるため、相対的にSUBARU車の需要が高まる可能性があります。

生産における取り組み

工場における省エネルギーの取り組み

エネルギーの使用の合理化等に関する法律に基づき、中長期目標を掲げ、定量的に照明機器をはじめとして設備・装置を省エネ機器に交換を実施し、CO2削減に取り組んでいます。

環境データ CO2排出量

コージェネレーションシステムの導入

エネルギーのさらなる有効利用を図るため、2015年12月、「スバル総合研修センター」において、ガスコージェネレーションシステムを導入しました。
ガスコージェネレーションの燃料となる都市ガスのクリーン性や廃熱の有効利用により、従来のシステムに比べて、CO2の排出量を約1/3削減する効果があります。

物流における取り組み

SUBARU車の輸送における環境負荷の低減

SUBARU車の輸送においては、最適な輸送標準ルートの設定、モーダルシフトの推進、輸送する完成車の車種構成の変化、車両の大型化への柔軟な対応による積載効率向上など、輸送の効率化を進めることで環境負荷低減に努めています。

近年は首都圏高速道路網の整備とともに、効率的に高速道路を使用し、完成車輸送における使用燃料(燃費向上)や排出CO2の削減を図っております。

SUBARU車1台あたりの輸送時CO2排出量

部品供給の効率化

当社では、部品供給の効率化を目的に、2013年10月から2016年10月にかけて、国内5カ所にエリア部品センターを設置しました。

これに伴い、従来全国のSUBARU特約店44社に点在していた部品在庫を集約し、輸送ルートの見直しを行ったことで、輸送時のCO2排出量を2012年度比で64.8%削減することができました。

天然ガス車両の導入(SIA)

米国SUBARU生産拠点SIAでは、同社の部品輸送を担当するベンチャーロジスティックス社と連携し、天然ガス車両の導入を進めています。
圧縮天然ガス(CNG)は、ディーゼル燃料に比べて環境負荷が低いうえ、コスト効率・信頼性の面でも優れていますが、天然ガスを供給するスタンドが近隣にないことが課題でした。SIAではベンチャー社に対してCNGトラックの導入費用として100万ドル超を融資するとともに、SIAの所有地に天然ガススタンドを設置し、導入の促進を図りました。
その結果、天然ガストラックの導入により、CO2排出量は一日あたり1,097トンの削減(導入前比85%の排出量に相当)を実現。燃料費についても、ディーゼル燃料使用時に比べ、累計389,136ドルの削減となりました。

販売における取り組み

国内の販売店における省エネルギーの取り組み

当社の販売特約店では、温室効果ガスの排出量削減のため、老朽化更新のタイミングで、照明のLED化と空調機の高効率タイプへの切り替えを順次行っています。

オフィスにおける取り組み

群馬事業所新西本館での取り組み

2016年4月に竣工した新西本館(群馬県太田市)は、環境負荷低減のためのさまざまな環境技術を採用しています。
太陽光発電パネルにより20kWの発電を行い、太陽熱集熱パネルにより太陽熱を厨房の給湯に利用しています。また、高効率LED照明には、個別アドレス式制御、撮像式人感センサーを組み合わせた新世代照明システムを採用。空調機には、高効率空冷ヒートポンプチラーを導入しました。
このほかにも、遮熱・断熱効果の高い窓ガラスLow-E複層ガラスや、換気塔から取り入れた外気を地下免震層を経由させて予冷・予熱を行って各階に取り入れるクールヒートトレンチを採用。建物設計上でも、日射遮蔽効果と憩いの空間を創出するバルコニーを設けるなど、機械のみに頼らず省エネルギーと快適な職場環境の両方に寄与するいくつもの工夫を施しています。

バルコニーの庇効果による日射遮蔽