環境に配慮したクルマへの考え方

燃費向上のための考え方と戦略

クルマは燃料を消費するとそれに比例した二酸化炭素(CO2)を排出します。

近年、自動車メーカーにとって、製品の使用時にいかに燃料を節約し、二酸化炭素の排出を減らして地球温暖化抑制に寄与するかが重要な命題になっています。

当社は、当社製品の最大割合を占める内燃機関車において、内燃機関の直噴ユニット化、小排気量化等により燃費改善を徹底的に追求し、正味熱効率40%以上、セグメントトップレベルの燃費の実現を目指していきます。

また、車両全体としての燃費改善を進めるため、トランスミッションでは、フリクション低減等により伝達効率の改善をさらに進めるとともに、ボディ側での改善として、SGP(スバルグローバルプラットフォーム)による軽量化、空力改善、伝達機能全面のフリクション改善を推進していきます。

これらの取り組みにより、2020年以降を見据えて、新世代環境戦略車の開発を検討していきます。

また、今後さらに厳しくなる各国の燃費規制や米国ZEV規制に対応し、2018年には米国市場にPHV、2021年にはグローバルでのEV投入に向けて、電動車の開発・展開を推進していきます。

これらの施策により、SUVカテゴリの中でトップクラスの燃費性能を目指し、継続的な燃費向上に取り組んでいます。

燃費基準への対応

国内:対象9ランク中8ランクで2015年度燃費基準を達成

乗用車の2015年度燃費基準達成車の割合は93%を占め、SUBARU車の販売実績のある対象9ランク中、前年度より1ランク増加し、合計8ランクで2015年度燃費基準を達成しています。
今後は2020年度の燃費基準達成に向けて、新規開発のダウンサイジングターボエンジンや電動車を投入し対応していきます。

2016年度における2015年度燃費基準の達成状況

米国:2016モデルイヤーのCAFE(企業平均燃費)規制およびGHG(グリーンハウスガス)規制を達成

モデルイヤー毎に厳しくなるCAFE基準値、GHG基準値に対して、2016モデルイヤーも両基準値を達成しています。
今後、当社はグローバルでますます厳しくなっていく燃費規制やCO2規制の達成はもとより、世界の市場に向けて、低燃費車の普及を拡大していきます。

排出ガスのクリーン化

低排出ガス認定車の向上と普及

当社のN/Aエンジン搭載モデルは全車、国土交通省「2005年基準75%低減レベル」であり、2005年基準75%低減レベル車の生産台数は、2012年度以降90%台後半で推移し、当社が生産するすべての車両が低排出ガス認定車(2005年基準50%低減レベル以上)となっています。

ガソリン乗用車の低排出ガス車比率の推移

騒音対策

当社は、自動車から出る交通騒音の低減にも積極的に取り組んでいます。
道路交通騒音の主な音源となるタイヤ騒音、エンジン騒音、吸排気系騒音に対し、効果的に低減できるように技術開発を進めています。
2016年10月に発売した新型インプレッサでは、新しいプラットフォームと合わせて低騒音タイヤを採用しました。これにより優れた燃費性能と愉しい走りを実現したまま、市街地走行時の交通騒音の低減を図っています。

化学物質管理(IMDSの運用)

REACH(欧州連合規制)制定後、世界各国でさまざまな化学物質が規制され、同時に自動車にはどんな化学物質が使われているのか等、情報開示や適切な管理が求められています。

当社は、数万点におよぶ自動車の構成部品のひとつひとつについて、使用する化学物質や使用量を把握するため、IMDSを使ったサプライチェーン管理の強化を進めています。

これにより、環境負荷物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム等)の使用禁止や新たな規制物質の代替、またREACH等で要求される要管理物質の使用状況について、すみやかに情報開示できる管理体制を作り推進しています。

IMDS

LCA(ライフサイクルアセスメント)

製品やサービスのライフサイクルを通じた環境影響を定量的に評価するLCA手法は、持続可能な社会の構築に有効なツールといわれています。

当社ではこのLCAを活用し、自動車のライフサイクル全体(原材料採掘、製造、輸送、使用、廃棄の各段階)の環境負荷を定量評価し、環境負荷の少ない商品開発や設計を行っています。

LCA