環境に配慮したクルマへの考え方

SUBARUは、地球温暖化の要因と言われるCO2の排出量を削減することが重要であると考えます。「地球環境保護」と「安心と愉しさ」の両立を目指し、クルマの原材料採掘、製造、輸送、使用、廃棄というライフサイクルを考慮した先進の技術で、SUBARUらしさを追求した環境に配慮した商品を開発し、お客様の多様な用途に対応できる実用性の高いクルマとして信頼され、長くご愛用いただけるクルマを提供します。

燃費性能向上への取り組み

SUBARUは地球温暖化の要因と言われるCO2の排出量を削減するためには、商品の環境性能である燃費をいかに向上させるかが重要であると考えます。引き続きガソリンエンジンの電力マネジメントの高性能化をはじめ、今後強化が想定される安全や環境規制対応および商品力向上による重量増加を、構造の合理化、材料の見直し、機能統合で吸収し軽量化を進めます。さらに段階的にスバルグローバルプラットフォームの性能を向上させ、順次他車種に横展開し、既存エンジン車の燃費改善も確実に進めていきます。

スバルグローバルプラットフォーム:SUBARUが培ってきた知見や技術力、そして未来への意志が注ぎ込まれた、次世代のプラットフォーム。

2017年5月に発売された「SUBARU XV」は、新型直噴エンジンや改良されたCVT(Continuously Variable Transmission、無段変速機)を搭載したことにより、動力性能と燃費性能が向上され、運転のしやすさから無駄なアクセル操作が少なくなり、使用時の実用燃費が向上しました。

現在発売中の「レガシィ」は、一般に使用される鋼板より高強度のハイテン材を部分的に採用し、軽量化と強度を両立。また、エンジンの取り付けをボディではなくゆりかご状のクレードルフレームに取り付ける構造によって、ボディ補強部材の合理化も実施。細部にわたるボディ構造の見直しによって、走りの安定感を生む剛性バランスと衝突安全性を高めながら、軽量化ボディを実現しています。

軽量化と強度を両立した「レガシィ」の軽量化ボディ

電動車のラインアップ拡充

SUBARUらしい走破性や積載性を有するSUVタイプのEVやモーターを活かしたスポーツ性能と燃費性能の向上を両立した新型電動車のラインアップを充実していきます。
電動化については、SUBARUらしい個性的な電動車づくりに独自技術を集中させ、基盤技術の構築や標準化領域では積極的に協調を進めていきます。

2018年7月に販売された新型「フォレスター」※1と2018年10月に発売した「SUBARU XV」※1には、水平対向エンジンと電動技術を組み合わせた新開発のパワーユニット「e-BOXER」※2を採用しました。効率を高めた2.0L直噴エンジンを搭載し、コンパクトで高性能なモーターとバッテリー、燃費の向上を追求した「リニアトロニック」※3の組み合せがシーンに応じた走行性能を発揮します。例えば「ECOクルーズコントロール」機能を使用すると、モーターアシストと回生ブレーキを最大限活用し、より燃費に配慮した追従走行を行うなど、新次元の走りと駆動制御を実現したSUBARUの環境技術です。

※1
「Advance」グレードに搭載。
※2
SUBARUらしい走りの愉しさに加え、環境にも配慮した水平対向エンジン+電動技術の総称。
※3
リニアトロニック:縦置きチェーン式の新世代CVT「オートマチック・トランスミッション」。

SUBARUのクルマづくり:開発ストーリー リアトロニック編

新開発のパワーユニット「e-BOXER」

また、今後さらに厳しくなる世界各国の燃費規制や米国ZEV(Zero Emission Vehicle)規制に対応し、米国市場に「クロストレック」(日本名SUBARU XV)をベースとしたPHEVを年内に発売を予定しています。2021年を目指しグローバルでのEV販売も計画しています。日本の2020年度燃費基準達成に向けては、電動車の投入拡大や新規開発の「ダウンサイジングターボエンジン」を投入し対応していきます。

今後は、実用性とお客様の嗜好に鑑みつつ、電動車の開発とラインアップの拡充を推進し、環境対応車の比率を順次向上し、市場ごとに充実していく予定です。

車種ごとのCO2に関するライフサイクルアセスメント(LCA)

SUBARUでは、自動車のLCA全体(原材料採掘、製造、輸送、使用、廃棄の各段階)の環境負荷低減活動を束ね、製品一台分の環境負荷を明確化して環境負荷低減を図っていくために、LCAを実施しています。

※ LCA:ライフサイクルアセスメント(Life Cycle Assessment)は製品やサービスに対するプロセスの総合的な環境性能を評価する環境影響評価手法のこと。

ライフサイクルアセスメント

排出ガスのクリーン化

低排出ガス認定車の向上と普及

SUBARUのNA(自然吸気)エンジン搭載モデルは全車、国土交通省「2005年基準75%低減レベル」であり、その生産台数は、2012年度以降90%台後半で推移し、当社が生産する全ての車両が低排出ガス認定車(2005年基準50%低減レベル以上)となっています。

ガソリン乗用車の低排出ガス車比率の推移

環境負荷物質の低減

SUBARUでは自動車の環境負荷低減にも積極的に取り組んでいます。
開発車における一般社団法人日本自動車工業会の削減目標を達成すると共に、鉛・水銀のさらなる削減や、臭素系難燃剤などの環境負荷物質の代替を進めています。

日本自動車工業会における環境負荷物質削減目標と実績

削減物質 目標 SUBARUの対応実績
2006年1月以降1996年比、1台あたりの使用量1/10以下 全モデル目標達成(2006年1月より目標達成を継続)
水銀 2005年1月以降以下を除き使用禁止
(交通安全の観点で使用する以下の部品は除外)
(1)ナビゲーション等の液晶ディスプレイ
(2)コンビネーションメーター
(3)ディスチャージランプ
(4)室内蛍光灯
全モデル目標達成(2005年1月より目標達成を継続)
六価クロム 2008年1月以降使用禁止 全モデル目標達成(2008年1月より目標達成を継続)
カドミウム 2007年1月以降使用禁止 全モデル目標達成(2007年1月より目標達成を継続)

車室内VOCの低減

SUBARUでは、人の鼻、喉などへの刺激の原因とされるホルムアルデヒド、トルエンなどの揮発性有機化合物を低減するために、車室内の部材や接着剤の見直しに取り組んでいます。

「レガシィ」「レヴォーグ」「インプレッサ」「フォレスター」「BRZ」は、厚生労働省が定めた指定13物質について、室内濃度指針値を下回るレベルに低減し、日本自動車工業会自主目標を達成しています。今後もVOC低減を進め、さらなる車室内環境の快適化に努めていきます。

※自主目標:日本自動車工業会が発表した2007年度以降の新型乗用車(国内生産、国内販売)に対する「車室内のVOC低減に対する自主取り組み」にて、厚生労働省が定めた13物質について、室内濃度を指針値以下にするというもの。

日本自動車工業会の車室内VOC(揮発性有機化合物)低減に対する自主取り組み