水資源への考え方

水資源は、人々の生命や生活、そして事業活動に不可欠な貴重な資源の一つです。しかし、気候変動による干ばつや洪水などの災害による影響や世界の人口増加、経済発展などによる需要増加により、今後は水資源の不足や汚染のリスクが予測されています。

SUBARUグループの事業活動において、水は欠かすことのできない大切な資源です。そのため、SUBARUグループでは、適切な水利用の向上に加え、取水や排水において環境への負荷を低減した適切な対応や管理に努めると共に、水資源の貯蓄機能がある森林の保全活動も積極的に行っています。

水マネジメント

水質管理については、法令基準に20%上乗せした自主基準を設定し、定期的に自主検査および外部業者による検査を実施し、継続的にモニタリングを行っています。2018年度の水質検査結果は、法定基準を超えた数値が1件発生し、直ちに対応を実施し現在は正常な状態になっています。

2018年度環境関連法規制などの遵守状況

水使用量

水使用の総量、原単位は、事業所ごとに水量を管理集計し、半期ごとの会議体にて報告・確認を行い、適宜、必要な対策を実施しています。

水使用量(総量)

対象範囲:
SUBARU:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場
国内グループ会社:輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、(株)スバルロジスティクス、産業機器(株)
海外グループ会社:Subaru of Indiana Automotive, Inc.、Subaru of America, Inc.、 Subaru Canada, Inc.、Subaru Research & Development, Inc.

主な生産拠点における水源別水使用量の内訳

(単位:1,000m3

地域 工業用水 水道水 主な取水流域
日本 3,252 300 利根川、渡良瀬川
北米 0 961 ティーズ渓谷 地下帯水層の地下水
合計 3,252 1,261  
対象範囲:
日本:群馬製作所、東京事業所、宇都宮製作所、半田工場、半田西工場、輸送機工業(株)、富士機械(株)、イチタン(株)、桐生工業(株)、産業機器(株)
北米:Subaru of Indiana Automotive, Inc.

生産拠点における水リスク調査

SUBARUは、持続可能な水資源の利用のため、外部の専門家による取水・排水に関わるリスク調査を行っています。2016年度は自動車製造拠点である群馬製作所・Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)、2017年度は航空宇宙製造拠点である宇都宮製作所でも実施しました。

調査においては、各拠点が位置する河川流域における水需給の見通しを立てる他、水災発生の可能性、公衆衛生・生態系への影響などを5段階で評価し、優先順位をつけて対策を行うことに役立てています。

群馬製作所・Subaru of Indiana Automotive, Inc.

自動車製造拠点であるこれらの拠点の水需給リスクは中程度ですが、気候変動の影響を考慮しても中長期的に現在のリスク水準を維持する見通しです。下流域には生物多様性の保護地域などは確認されず、水質汚濁への脆弱性が低いことが確認されました。

宇都宮製作所

航空機製造拠点である宇都宮製作所の水需給リスクは中程度ですが、将来の河川流量の増加と水需要の減少が予測され、水需給リスクは将来的に改善傾向にあるという結果となりました。水災については、洪水浸水エリアおよび土砂災害エリアに該当しないことにより、リスクが低い結果となりました。生態系については、拠点下流10kmの保護地域や希少な水生生物は確認されず、リスクが低い結果となりました。

今後はこの調査をもとに、地域の需要にあった水資源の利用および保全を検討していきます。

※参考データベース
(1)WRI Aqueduct water risk atlas、WWF-DEG Water Risk Filter、PREVIEW Global Risk Data Platform、Climate Change Knowledge Portal、Integrated Biodiversity Assessment Tool、NCD-VfU-GIZ Water Scarcity Valuation Tool (Version 1.0)、Costing Nature / Water World、国土数値情報“浸水想定区域データ/土砂災害危険箇所データ” (群馬製作所・宇都宮製作所のみ)

水のリユース

生産拠点における水リユースの取り組み事例

宇都宮製作所では、イオン交換・リサイクル水製造システムを組み込んだ表面処理施設を導入し、排水を再生処理しリサイクル(純水)として活用しています。2018年度は、表面処理施設で使用した水総量140,140m3のうち、42,800m3(31%)を処理して、リサイクル水として使用しています。リサイクルした水は、表面処理施設の洗浄水として工場内で活用しています。

表面処理排水の再生処理(イメージ)

Subaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)では、塗装工程前に車体を洗浄するための電着装置のついた水槽にフィルターを追加し、水の再利用を開始しました。これにより2018年度は水の使用量を年間約1,080m3削減できました。